ずっとやりたかったことをやれ

人生の残り時間はどんどん減っていく。
「ずっとやりたかったこと」を今やれ。
・・・とものの本にはよく書いてあります。

脳裏をよぎったのは過去2回諦めた司法書士試験。
1回目はもう20年前の学生時代。
時間あったしLECの自習室に篭って相当勉強したけど
結局撤退し一般企業へ就職。
2回目はその10年後。夢を捨てきれずに働きながら再挑戦。
でも圧倒的に勉強時間が足りず、激務に体を壊し撤退。

この試験の気違いじみた大変さはよく知っています。
過去問は正答率100%で漸くスタートライン。
膨大な量の理解と記憶、反射的なまでに高めた作業速度が必要。
本試験では8割取らないと安心できないという異様な水準。
この茨のようなきつい試験勉強に自ら金払ってまでやるとは
受験生はもはや殆どドMかと見まごうほどの世界です。

それでも受験生は言う。
「俺は登記がやりたいんだよ・・・」


実はここ何年か諦めきれない気持ちが燻っていました。
でも夢と現実は別だと、
司法書士試験など絶対無理だと、
妥協してマン管や行書を取りました。
(社労士も受けようと思ったけどあまりに畑違いで止めました)
マン管や行書は試験合格後も実務の本を読んでいますが、
実務はとても奥が深いです。
もちろん十二分にライフワークたる仕事と思います。

一方会社人生はうだつが上がらないまま終わりそうです。
毎日ぼろきれのように働かされて、
いつか擦り切れるでしょう。
ロシアンルーレットのごとき不可避のトラブルで
いつ責任を取らされるか分からない。
そうしてやがて消えていくんです。

そんな中で、人生でもう一度だけ最後に挑戦してみたい。
勉強が現実からの「逃げ」であることもよく分かっています。
だからこの数年迷っていました。
でもこの鬼のような試験をやるには1年でも若くないと
気力体力が持たない・・・。

今、最後の意志確認をしているところです。