昨日は司法書士の日でした

 8月3日は「司法書士の日」だそうです。去年まで知りませんでした。日司連のサイトに由来が書いてあったので以下引用します。

<なぜ?8月3日>  明治5年(1872年)8月3日、日本初の裁判所構成法ともいうべき「司法職務定制」が定められました。この法律では「証書人・代書人・代言人」が法制度を支える3つの基本的な職能として定められました。特に代書人・代言人は裁判の円滑な行使に不可欠な存在として位置付けられ、証書人は現在の公証人、代書人は現在の司法書士、代言人は現在の弁護士となりました。  すなわち、日本が新たな法制度を導入した記念すべきこの日、同時に司法書士制度が始まったわけです。 <https://www.shiho-shoshi.or.jp/other/topics/info_list/5669/>

 同じ不動産登記業界の仲間である「土地家屋調査士」の日が7月31日で近接した日なのがまた良いですね。

 

 平成30年度司法書士試験最終合格しました - こころんでも書いたとおり、僕は今金融機関に勤めており、第二の人生の職業として「司法書士」へいつ歩み出すのかという岐路に立っています。ノルマ漬けで慇懃無礼な銀行員を辞めて人の役に立てる「司法書士」になりたくて、十数年も頑張ってきたんです。
 同期や先輩の話から試験の難易度に全く釣り合わない司法書士の待遇は知っています。「人の役に」というけど司法書士に出来ることは出来上がった権利関係の公示が主で、紛争解決の大部分は非弁活動で禁じられていたりします。
 でも長時間労働の銀行員が働きながら目指せた最難・最高の資格・職業だと思うし、対立当事者の一方につくのではなく、関係当事者間の調整的な役割ならばむしろ長年組織で働いたサラリーマンの得意分野かもしれない。

 

 とはいえ25年も毎月決まった給料を貰えるぬるま湯人生を送ってきて、いきなり未経験の自由業をやっていける自信など正直ありません。昨今メガや地銀を初め各行で大リストラ中ですが銀行内の人材は既に払底していて僕もその1人です。偉そうな銀行員が脱サラで失敗する例、迎えていただいた出向先で顰蹙を買い銀行本体や関係会社へ出戻る例は枚挙に暇がないです。
 司法書士あるいは補助者として長い経験をもつベテランでさえ未経験の登記や業務があるほど奥深いのに、五十歳代からこの業界に入るなど司法書士業を舐めているとお叱りを受けそうです。

 そう思うと足が竦んでしまいます。ちょうど親の介護でかなりお金が掛かるようになってきたので毎月決まった給料の魅力が大きく映ります。

 

  とりあえず今はせっかく取った資格がさび付かないように勉強を続けたいと思います。将来、満を持して司法書士として開業できるように。まずは改正民法をしっかりと。破産法等のように試験科目でない法律も勉強してみたい。そしていずれ会社が副業を解禁するようになったら司法書士事務所で修行をしてみたいです。

 

 それから土地家屋調査士試験、悩んだ挙句、2020年目標で目指すことにしました。
 会社の給料があるうちに必要な専門書を買ったり予備校を利用したインプットをしたりして、開業までの時間を有効活用するつもりです。
 調査士試験のテキストを早速少し齧ってみたところ不動産登記の予備知識があるので勉強は楽しいです。表題部を見る目が変わって行くのを感じます。また今年の司法書士本試験記述式で出題されたようですが「区分建物の苦手意識」を克服できるかもしれないです。ただ僕にとってこの試験最大のネックは中高年特有の視力低下で図面を描くのに大変苦労するということです。三角定規の細かい目盛りが読めないんです。確かに勉強は楽しいけど、この試験に挫折することになるとしたら視力の問題が大きいでしょうね汗。

 

 いろいろ、頑張ります。