コロナ後の世界

 コロナ禍で仕事・生活の変化が起きています。

 うちの会社はリモートワークに対応しておらず、形ばかりの自宅待機で凌いでいます。現場は少ない人数で戦場のような忙しさですが「コロナ対策」の大義名分の前にはどんな無理も通る感じです。リモートワークに対応できた企業では特にそうでしょうが「実は余剰だった人材・業務」が炙り出されて、更なるコスト削減が進むことでしょう。
 かつて「テロ対策」で駅のごみ箱が撤去されたり「環境対策」でそれまで車で配送していた宅配を自転車(=人力!)で配送したり、レジ袋が有料化(今回は更に進んで紙袋まで!)されたりしました。各種「対策」の中には本当に効果があるのか検証されないまま、体よく「コスト削減」が推し進められただけなものもあります。(エコバッグは却って不衛生という意見もあるほど。)リモートワークは感染防止というより固定費削減の狙いが主かもしれません。過度なコスト削減で現場は火の車です。

 「コロナ後」では対面のやりとりを削減します。非対面取引が増えれば顧客とのやりとりは記録(証拠)に残せるし、その場で即断即答を迫られることも減ってきます。上場企業ではオンラインを活用した株主総会が模索されているようで、これも上手く行けば議場を荒らす総会屋対策にも奏功するかもしれません。
 ただ、これは単に僕の接客能力が低いだけでしょうが、対面取引では腹を割った話をし辛く感じます。対面だからこそ通じる何かがあるような気がするし、仮に対面でもお互いマスクで表情を隠したうえに衝立越しに話しても果たして相手にどれだけ伝わるのか不安です。とは言うもののこのご時勢、それは長年「口八丁」の金融マンをやってきた者の言い訳になってしまうのでしょうね。

 対面のやりとりの削減といえば、コロナ感染防止のため老親が入っている施設で家族の訪問が禁止されて久しいです。後見業務を行う本職も同様なのでしょうか。週末の家族の訪問だけが生きるよすがだろうに3ヶ月以上も家族との会話がない。果たして認知能力は、人格は残っているのか。とても、とても心配しています。

 

 ところで、ついに今年の司法書士試験は延期されてしまいました。時期は未定ながら法務省が「余裕を持ったスケジュールにする」と言っていること、通常願書受付が5月上旬で本試験が7月上旬で実施に2ヶ月はかかることを鑑みれば、早くても秋以降でしょうか?。今年の受験生は稀に見る過酷な状況で本当に辛かろうと思います。ここを乗り切って試験会場にたどり着いた受験生は、それだけで僕は敬服に値すると思います。
 一方、そもそも秋実施予定の土地家屋調査士試験の方はどうでしょう。法務省からは何の発表も無いので、予定通り10月実施と仮定して準備をしています。実はあと4ヶ月という直前期に差しかかろうとしています。正直勉強は捗っていません。上記の通り仕事が多忙を極めて疲労困憊していることが大きいです。そんな中でもなんとか択一過去問は4周、書式過去問は1周しました。択一は6割位の仕上がり、書式は壊滅的なので頑張らなくちゃ。今年の司法書士試験受験生に比べたら幸せなんですから。